投資は危険?ギャンブル?
「投資」と聞くと、元本割れするリスクがある、余裕のある人が楽しめばいいというイメージを持つ人もまだ多くいるでしょう。しかしこれからの将来に向けて貯蓄をしていくためには、資産運用を行うことは切り離すことができなくなりつつあります。低金利が続いており緩やかに物価が上昇している現在、ただ預貯金にお金を預けているだけでは資産の価値は目減りする一方です。まずは投資に関しての先入観を捨てて、資産運用については検討してみてはいかがでしょう。
投資とギャンブルの違い
ギャンブルとはお金を勝負事に賭け、一定割合の配分を勝者が受ける仕組みになっています。例えば競輪や競馬などがそれにあたりますが、その配分額については賭け金総額より少なくなっています。参加者たちがその配分額を取り合うという仕組みのため賭けを続けていけば必ず損になります。参加者全体で見た場合、利益より損失がマイナス・サムのゲームと言えるでしょう。
しかし投資は国や企業などの経済成長とともに資産価値が増えるため、分配する利益のパイも膨らんでいきます。投資の利益は経済成長が源泉となっているため、「投資に参加すること」=「経済成長に参加すること」であるプラス・サムの経済行為と言えます。
投資による利益は不労所得?
日本ではまだまだ汗を流して働いて稼ぐものという意識が根強いため、投資に対して偏見を持つ人も多くいるでしょう。この偏見こそが、せっかくの個人資産の大半が増えない預貯金に滞留してしまっている大きな原因にもなっています。投資や資産運用を行うことで確かに労働による汗は流さないでしょう。ただし投資は頭脳労働が必要になる方法で、不労所得とは言いがたい部分があります。
投資することのリスクとは?
もちろん投資でリターンを得たければ一定のリスクを負うことになります。投資信託は預貯金とは違って解約時の元本に保証はありません。値動きのある株式や債券へ投資することで、基準価額は変動します。
ただ、投資の「リスク」は「危険性」などの悪いことばかりを指しているわけではありません。投資のリスクとは、基準価額が上下する振れ幅のことで、幅の数値が大きければ値動きも大きくリスクが高いということになります。
投資のリスクは予想どおりにならない可能性のことで、損をすることもあれば儲かることもあるという意味で捉えられます。リスクの要因は投資対象によって事前に決まるため、前もって知っておけばその投資信託の値動きをイメージすることもできるのです。
投資を始めるなら最初は少しずつ
資産価値をどう守り、どうやって資産を増やしていくのかについては知恵が求められる時代になってきました。資産運用に必要性を感じるのであれば、まずは少しだけ預貯金を崩して投資商品を購入するなど少額積立投資から始めてみるのも良いでしょう。