銀行に預金したお金は、銀行が投資など資産運用で使用します。この資産運用の成果は銀行預金で利息として受け取ることができる利子にも反映されています。
元金割れの可能性がない債券で運用されていますが、全くリスクがないというわけではありません。銀行が資産運用に失敗した結果、破綻してしまう可能性も否定できないのです。
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ペイオフ制度で保証される額とは
現在ではペイオフ制度があるため、銀行が倒産した場合にも預金額の1,000万円までは保証されることになっています。
ただし保証されるというだけですぐに返してもらえるわけではありません。仮払いとしては60万円までになっており、残りについてはいつ返されるのか実ははっきりしていないのです。
自分が預金している銀行の運用や経営状態については情報などを入手して確認しておくようにしましょう。
銀行を分散させることでリスクを軽減
ペイオフ制度は同じ系列以外の金融機関に預金することでより高い保証を確保することが可能です。
同じ系列の銀行2か所に対して1,000万円ずつの合計2,000万円預金していても、保証される金額は1,000万円までになります。
しかし別々の系列の銀行2か所にそれぞれ1,000万円ずつ預金していれば、合計2,000万円が保証の対象となります。
仮払いも同様に最大120万円になるため、別系列の銀行口座に分散させて預金するほうがリスクも分散できることになります。
預金で将来のインフレに対応できるのか
現在国内の通貨価値は高めの状況で、銀行預金の金利も超低金利と言われる時代です。今銀行に預金していても大きな利子は期待できません。
今の状態のままで円安インフレとなり、日本円の価値が安くなれば損をする可能性もあります。
現在の100万円の価値は、将来それ以下になる可能性は十分高く、いざお金を使いたいという時に今なら100万円で購入できるものが数10年後には物価の上昇で購入できないかもしれません。
預金から運用へのシフトを
銀行口座に預金していたお金が時代の価値についていくことができなければ、生活にも支障をきたすことにもなりかねません。
預金は元金保証が一番のメリットではありますが、お金を停止した状態にすることはある意味一種のリスクとも言えます。
銀行口座にお金を死蔵したままにするのではなく、貯蓄から運用という考えにシフトしていくことも大切になります。
投資などの運用でインフレに対応できる対策に
株式の分散投資などを検討することにより、お金を働かすことができ将来訪れると予想される円安やインフレに対応するための対策となるでしょう。
お金を使うことは経済を潤すことに繋がりますが、浪費することとは別問題です。現在銀行口座に預金はあるけれど浪費はしたくないというのであれば、投資で運用するという方法を取ることも検討してみてはいかがでしょうか。