将来に対する資金の備えは、いつか訪れる老後という時間に「老後破産」してしまうことを防ぐためにとても大切です。老後破産とは、独居老人が貧困で破産状態の生活を送るしかない状態を言います。
老後資金の準備は目安としてどのくらいから始めて、いくら貯めれば老後破産せずに安心した生活を送ることができるのでしょう。一般的に始める年齢はいくつでもできる限り早いほうが良いといますが、遅くても40代で準備を開始するようにしましょう。
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老後資金の準備はいくら必要?
老後破産を避けるためには、老後に受け取る公的年金以外でいくら準備しておく必要があるかを考えておきましょう。
準備する必要のある資金の額は、家族構成や収支の状況、保有資産、そして誰にもわからない寿命によって異なります。
実際どのくらいの人が準備できている?
生命保険文化センターの「平成28年度 生活保障に関する調査」によると、最も重要なライフイベントに対しての経済的準備ができている人は44.1%、準備できていない人は54.8%でした。
そのうち老後生活の充実のための準備については、準備できている人が41.0%、準備できていないと答えた人は57.8%です。
まだ準備ができていない人が多いようですが、将来的に公的年金制度からの受給総額は減少してしまうでしょうし、受給開始年齢もいずれ引き上げられることが想定されます。そのため老後資金の準備を開始し、目安として5,000万円ほどは確保できるようにしましょう。
老後資金の準備は40代からでも間に合う?
老後資金として5,000万円準備するのは定年退職するまでに行う必要があります。ゴール地点とその金額が決まっているので、逆算すれば月々いくらの積み立てが必要で、運用利回りが年何%なら良いかも容易に計算できるでしょう。
言い換えれば資金準備の開始時期は早くすればするほど、月々の積み立て額を少なく、運用利回りは低く見積もることが可能ですので毎月の負担を軽減することができます。
老後資金のために運用する金融商品は何が良い?
今は銀行普通預金の金利が年平均0.001~0.02%という超低金利時代です。毎月積み立てを行って老後資金の準備をするなら、預貯金以外の金融商品で検討するようにしましょう。
目標金額からの逆算で毎月の額を算出する
60歳までに5,000万円の老後資金を準備するというのは、あくまでも目安です。もし定年後も収入を得ていれば準備する金額は変わります。
大切なのは老後破産という状況に陥らないことです。自身や家族の状況に合わせて目標金額を設定し、月々いくら積み立てていけば良いかや年何%で運用していけば良いかを逆算して決めていくようにしましょう。