金融用語集

株式
株式とは、会社の価値を証券として分割したものを指します。
会社を設立するには資金が必要です。しかし、まとまった金額を個人で用意するのは簡単ではありません。そこで資金がなくても会社を興すために出資者を募ります。会社の目的や意義に賛同した出資者は、資金を提供して共同で会社を設立します。このとき会社の所有権を出資金の比率に応じて分割し、証券化したものが株式です。

株式とは簡単に言えば会社そのものです。株式を100%保有すれば株式の保有者がその会社の持ち主となります。株式の保有率が50%なら会社の半分、保有率が10%なら会社の1割の持ち主となります。
会社が利益を得た場合、その利益は会社の所有者のものとなります。個人経営の会社なら、利益は100%会社の所有者である個人のものとなりますが、株主が複数いる株式会社の場合は、保有する株数に応じて利益を分配します。株式数に株主に分配される利益のことを配当と呼びます。

株主には会社の経営に参加する権利が認められます。重要な決議の議決権が保有する株数に応じて与えられるため、50%以上の株式を保有していれば決議の決定権を得ることができます。
株式は会社の所有権そのものです。会社解散時も残った資産は株数に応じて分配されます。負債に関しては株式の額面以上の責任を追うことはありません。株式の価値がゼロになる可能性はありますが、それを超えて負債を負うことのない有限責任となります。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。