金融用語集

源泉徴収
源泉徴収とは、会社(事業者)が、従業員の給与からあらかじめ年間の所得に掛かる税金を差し引くことです。
源泉徴収が行われる事によって従業員は確定申告を行う必要が無く、国は確実な税収を得ることが出来る事から国と従業員にとって双方がメリットを得られます。

会社は必ず源泉徴収を行わなければならず、従業員に支払われる給与から控除されてから行う必要があります。
どのような控除がされるかは従業員によって異なるため、申告書を提出してもらう事が源泉徴収を行う際の前準備となります。また給与だけでなく賞与や退職金、報酬に対しても源泉徴収を行う必要があります。金額や算出方法は、国税庁の定める「給与所得の源泉徴収税額表」などを用いて算出されます。
源泉徴収された税金を納める期間は、翌月の十日までで、期限までに税務署に納める必要があります。

源泉徴収したことを従業員に知らせるのが「源泉徴収票」です。毎月の源泉徴収で差額は年末に調整されます。多く徴収していた場合は従業員に還付し、少なく徴収していた場合は、年末調整後に納税しなければならず、会社だけなく従業員にも大きな負担になります。なお、源泉徴収専門のソフトを利用する事で、担当者の負担を軽減する事が出来ます。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。