金融用語集

為替
為替とは、現金を使用せずに決済を行う手段を指します。遠く離れた相手との取引で商品の購入代金を支払うといった場合に、直接現金を相手に送ったのでは、輸送途中に盗難にあったり紛失したりするリスクがあります。また、距離が離れていればいるほど輸送に時間がかかるため取引が滞ってしまい、輸送するための費用もかかってしまいます。そこで現金を直接輸送する代わりに、為替手形などを用いて決済を行う方法が用いられるようになりました。
為替は、世界中で古くから採用されていた方法であり、日本においては江戸時代に江戸と大阪との取引が発展した事に伴い、為替による取引のシステムが発展しました。

現代においては、金融機関を利用して遠隔地にいる者同士で行う取引を為替取引と言い、インターネット等を使用して商品を購入した場合に銀行などから資金を振り込むといった行為も、為替取引の一種となります。こうした銀行や信用金庫などの金融機関を介して同国内で行われる資金の移動は、内国為替と呼ばれます。

一方、通貨が異なる外国との取引の際に行われるのが、外国為替です。外国為替では基本的な考え方は内国為替と同様ですが、通貨が異なる事から通貨の交換を伴うという特徴があります。異なる通貨を交換する際には交換比率の目安となる基準が存在しますが、これを外国為替相場または為替レートと言います。通貨の価値はその時の経済状況などによって上下するため、為替レートは常に変動しています。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。