金融用語集

CME
CMEとは、シカゴ・マーカンタイル取引所の略称です。アメリカ北部に位置するイリノイ州の大都市シカゴにある、北米最大規模を誇る総合取引所のことを指します。「総合取引」とは、商品と金融の取引をまとめて行うという意味があります。

CMEは、CMEグループが運営する取引所であり、子会社としてシカゴ商品取引所(CBOT)など複数の取引所が存在します。CMEと略称で呼ばれる理由として、正式名称で呼ぶと、同じグループ企業のシカゴ商品取引所と混同されやすいためだといわれています。

CMEは、商品先物取引所としては、大豆や小麦、原油など幅広い商品の先物取引やオプション取引を扱っています。また、金融先物取引所としては株式や通貨に関する先物取引やオプション取引を扱っています。株式の先物取引やオプション取引としては、日本の日経平均株価を原資産とする先物取引やオプション取引だけでなく、アメリカの案件も扱っています。さらに、アメリカドルや日本円、ユーロ、イギリスポンドなどの主要国や地域の通貨のオプション取引も扱っています。

なお、CMEはもともと非営利の団体でしたが、2000年に株式会社化されています。その後CMEは複数の取引所を買収し、さらにその後、持株会社化して事業会社が子会社となる組織再編が実施されました。その結果、現在のCMEはCMEグループの一部門という位置づけとなっています。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。