金融用語集

EPA
EPAとは、日本語で経済連携協定のことです。EPAという用語は、英語で経済連携協定を意味する「Economic Partnership Agreement」の略称となります。
特定の国や地域の間で関税などの貿易の障壁となるものを撤廃し、さらに知的財産権の保護の取り組みや投資環境の整備、地域間紛争の仲介など様々な分野における共通ルールを設ける条約です。

EPAに似た仕組みとして比較されることが多いのが自由貿易協定のFTAですが、FTAは基本的に経済分野、特に貿易のみに重点が置かれています。このFTAに先に示したような経済活動以外の分野における、協力関係を結ぶというのがEPAの特徴となります。
ただし、国によってはEPAとFTAをほぼ同義として扱っているケースもあります。EPAを締結する事によって当該国間では関税が撤廃、あるいは引き下げられる事になり、輸出入にかかる費用が大幅に削減されることで貿易が円滑となり、また人の行き来もしやすくなるため、経済の活発化が期待できます。

また、様々な分野において協力関係を築く事で、両国の相互理解へと繋がり関係の深化がはかれます。基本的には特定の二つの国同士で行われる事が多いですが、複数の国との間で行われる場合もあり、日本も参加するTPP(CPTPP)もEPAの一つとなります。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。