金融用語集

IMF
IMFとは、国際通貨基金を指します。英語ではInternational Monetary Fundと書き、国際金融や為替相場の安定を目的としている国際連合の機関です。
本部はアメリカ合衆国のワシントンD.C.にあり、加盟国は2019年で189ヵ国になります。1929年の世界恐慌や第二次世界大戦を経た後の国際経済は不安定なものであり、これを改善するために1944年7月にブレトンウッズ体制が調印されました。翌年1945年12月27日には国際通貨基金が国際復興開発銀行と共に設立されました。当初は29ヵ国の参加となりましたが、ソ連はブレトンウッズ体制に賛成はしたものの、独自の路線である経済相互援助会議(COMECON)を発動し、この体制の外側に立ったことは有名です。

以降、IMFはブレトンウッズ体制の崩壊、石油ショック、ソビエト連邦の崩壊、サブプライム住宅ローンなど様々な問題に対して国際金融や為替相場の安定、加盟国への融資を続けてきました。毎年総会と国際通貨金融委員会を世界銀行と一緒に開催しており、日本も参加しています。日本はIMFに1952年8月に第53番目として加入しており、2018年時点ではIMFの出資額が世界2位となっています。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。