金融用語集

M&A
M&Aとは、MergersとAcquisitionsの頭文字を取った略称で、言葉の通り合併と買収を指します。企業の合併や買収は、ビジネスの世界で日常的に行われています。M&Aは珍しいことではありません。M&Aが行われる理由はさまざまです。

一例として、業界での生き残りをかけ、業界の大手同士が合併するケースなどがあります。業界のナンバー1に肉薄するために、ナンバー2以下の企業が合併することがあります。合併しなければ、共倒れになってしまうかもしれません。それなら合併してでも生き残ろうとするのは当然で、ビジネスの世界ではこのような合併が頻繁に見受けられます。

また、事業を継承させるためにM&Aの道を選ぶ企業もあります。これは技術を有した伝統のある中小企業などが当てはまるケースで、大手に買収してもらうことによって事業を継承させる場合があります。技術はあっても経営力が弱ければ、厳しいビジネスの世界で生き残ってはいけません。そこで経営力のある企業と手を組むことにより、それまで続けてきた事業をそのまま継承させるのです。

M&Aと聞くと敵対的買収をイメージされやすいですが、必ずしも敵対的買収ばかりではありません。ケースバイケースで、戦略的にさまざまなM&Aが行われています。

文責:グランネット

2020年10月末日現在の情報を元につくられております。